北前交易の伝統が息づく

おかえり祭りへのメッセージ

№77 着物で女子力5割増し(平成28年1月30日)

 女性は出かけるのが簡単ではなく、時間がかかると言われる。この主な理由はお化粧があるからであり、洋装・和装を問わず身にまとうのに要する時間が男性より手間を要するからである。

 

ところで、女性は高校を卒業すると急にきれいになり、大学生の頃の私は彼女たちの姿にずいぶん驚いたものであった。 今にして思うと、だんだんと女性らしく成長したこともあるのだろうが、お化粧の影響があったのだと思う。

 

話が少しそれるが(余談)、ずいぶん昔に、ロシア(当時のソ連)に行ったとき、道行く若い女性は美人と普通の人の二種類しかおらず、そうでない方(失礼)は一人も歩いていなかった。

 

また余談で恐縮だが、アニメ「クレしん」(クレヨンしんちゃん)では幼稚園児の主人公が母親のことを「厚塗りおばば」と呼んでいたが、これはご愛嬌で、お化粧は女子力を大きくアップさせる。

 

しかし、日本の女性には、お化粧以上に女子力をアップする方法があり、それは何かと言えば着物であり、私は日本の女性が最もきれいに見えるのは着物姿ではないかと思う。 おかえり祭りにおいて「おかえり筋」に行くと、家の外であってもあっちこっちに着物姿の女性に目にすることができる。

 

これは振袖であろうが、留袖であろうが、着物姿の女性を目にするにつけ、着ている方は大変かもしれないが、「日本の女はやっぱり着物やなあ」と思わずにいられないし、表題どおり女子力が5割増しとなると思う。 正月になると、私の住まいの近くでも着物姿の女性をちらほらと目にすることができ、この着物姿を目にすると、遠くにいても我が故郷での「おかえり筋」の光景を思い出す。

 

こういった着物姿がふんだんに見られるのが、おかえり祭りであり、この祭りの大きな魅力の一つであると思う。

 

なお、私が子どもの頃、女性は着物の上に割烹着を着て家事をしているのをよく見かけたが、今はすっかり見かけなくなった。

 

最後にもう一つ余談だが、男性も着物を着れば女性の5割増しとはいかないまでも、2割増しぐらいに魅力的に、かつステキになると思うのだが、皆さんはいかがお考えだろうか。

№76 香箱ガニ(平成27年12月10日)

 我が故郷にはリーズナブルで美味いものがたくさんあり、私はその中でも毎年11月から翌年1月の短期間のみ漁期となる「香箱ガニ」が大好物である。


東京は美味いものは多々あるが、それは高い金額を支払えば手に入るのであって、我が故郷で食べる「香箱ガニ」ほどリーズナブルで美味いものにはなかなか出会わない。いわゆるコストパフォーマンスが極めて高いのである。


先日、知人から紹介を受けた少し高級な隠れ家的な店に行き、「香箱ガニ」を食したが、綺麗に甲羅の中にカニ身と内子・外子、ミソを盛り、この店独自の調理を加えられたもので、これは上品ではあるが、高価で何か違う種類の「香箱ガニ」という名の別の料理を食べた気がした。


やはり茹でたそのままの姿で、何も手を加えない「香箱ガニ」が最も美味く、あの小さい脚から苦労してカニ身を取り出した労力を帳消しにして、沢山のお釣りが来る味なのである。


しかし、今春、北陸新幹線が開通したおかげで、金沢の観光客が開通前の3倍超に増え、この結果、県内の香箱ガニの値段も高騰したと聞いた時、このカニが庶民の食材ではなくなるような気がして、大変困ったことになったものだと思わざるを得なかった。


さて、おかえり祭だが、おかえり筋の家に招待されると、仕出し料理が出され、これは豪勢である。


今年のおかえり祭りの2日目、私は小学校中学年の頃、最もよく遊んだ同級生の家に招待された。


この家で最も美味かったのは、私の目の前に出された仕出し料理ではなく、この家の手作りの「笹の葉寿司」であった。


その昔、小学生だった私がこの家を訪れた時、「笹の葉寿司」を振る舞われたことがあるが、当時の味と同じであった。


子どもの頃の体験は、自分の体の芯に染み込んでいるものであるが、この家の「笹の葉寿司」の味も「香箱ガ二」同様に私の体の芯に残っていた。


言葉に出さなかったが、そんな感動に浸(した)ってる時、同級生が祭りの祝いの唄である「御酒(ごんしゅう)」を唄ってくれた。


「御酒」を生れて初めて聞いた私は、この「笹の葉寿司」の味と相まって、昨日(祭り初日)の雨天から転じた当日の晴天の天気のように、私の心に光が差し込み、今年も本当にいい祭りだと思わずにいられなかった。