北前交易の伝統が息づく

御酒(ごんしゅ)

船を用いた交易・交流活動によって運び伝えられ、育ってきた「みなと文化」

 

古くから歌い継がれている民謡に「御酒ごんしゅう」がある。

これは、この唄の中に「このごしゅうは、こんにちおいわいのごんしゅう~」があることから出ている。

 

これは、北前交易によって九州地方佐賀県北西部の日本海に面した「馬渡島まだらとう」から伝えられたとされている。

 

北前船交易の頃、11 月から翌年 3 月まで荒天続きのため航海は休止され、船乗りは全員上陸して休養した。

 

その間の 12 月に慰労の餅つき、2 月には起舟の行事が行われるのが恒例であった。

 

船主は船頭はじめ全船乗りを招いて、酒宴を催した。その宴席で唄われるのが「御酒」であった。

 

御酒は全員で唱和し、最後に主人側の祖父が一升入りの大盃をものの見事に飲み干し、手拍子目出度くお開きとなったのである。

 

比楽湊・本吉湊(美川漁港)の「みなと文化」より

http://www.wave.or.jp/minatobunka/archives/report/039.pdf